「凍 沢木耕太郎」 山野井夫妻は壁と向かい合って「闘」っていた

皆さんこんばんは

今日はタイトルの通り、とある小説について紹介しようと思う。

 

 

あらすじとか

 

 

ツイートにもあるように、山野井夫妻がギャチュンカンという8,000メートルにわずかに満たない山を、誰も通ったことのないルート、北東壁を辿って山頂を目指すノンフィクション。

 

 

平地の1/3の酸素濃度、氷点下30度、

そんな過酷な環境で夫妻を待ち受けているのは、暴風と雪、そして度重なる雪崩..

 

結果として、初めてベースキャンプを張った場所から登攀して降りてくるまで、9日間を過ごすことになる。

 

 

 

人間の限界を超えてる..

いや、無理じゃん..死ぬじゃんこれ..

って絶対思うから!

 

 

 

 

 

凍 (新潮文庫)

凍 (新潮文庫)

 

 

 

 

 

 

 

山に対する執念と生への固執

ぼくも山登りする身なので、家族や身内によく言われることがある。

 

「そんな危険を冒してまで、何が楽しいの??????」

 

 

ぼくがやるようなハイキングに毛が生えたレベルの登山と比べるのはおこがましいが、やはりこれは言われてしまうことだと思うが..。

 

 

ここで、山野井氏のクライミングに対する姿勢が滲み出ている一節があるので、紹介したい。

 

 

 

早く頂上にたどり着きたい。しかし、この甘美な時間が味わえるのであれば、まだたどり着かなくてもいい。

 

全身の感覚が全開され、研ぎ澄まされ、外界のすべてのものが一挙に体の中に入ってくる。雪煙となって風に飛ばされる雪の一粒一粒がはっきりと見えるようだった。いいな、俺はいい状態に入っているな、と思った。

 

 

 

 

山に登る楽しみとか、各々で違うと思う。

ただ、登頂したときの達成感もあるが、行程の中で一つの瞬間にかけてるその集中力、その瞬間にすべてをかけている。

そんなことをこの小説から感じた。

 

 

 

 

 

 

ノンフィクション≠小説

この本を読み進める中で、途中で思ったことがある、

「あれ..?山野井夫妻は二人だけで山に臨んで、絶体絶命の危機に陥ってるけど、死んでたらこの本書けてなくね?」

 

 

読み進めながら、死ぬんじゃないか?って何度も思わされたが、

登頂に成功し、最終的には生きて帰ることができた。

でなければ、この本は成り立っていない。

 

 

終着点に至るまでの過程と心情、描写を追っていくのがノンフィクションの醍醐味とこの本を読んで思い知らされた。

 

沢木さんやべぇよ..

 

 

 

沢木耕太郎の本は他にもあるみたいなので、また読んでみたいと思います。

 

深夜特急1?香港・マカオ? (新潮文庫)

深夜特急1?香港・マカオ? (新潮文庫)

 

代表作は深夜特急らしい。

まずは、ここから攻めたい。

 

 

 

 

イルカと墜落 (文春文庫)

イルカと墜落 (文春文庫)

 

これは、読んだ。

墜落するけど、なんか深刻じゃなくて、それはそれで面白い。

 

 

 

 

 

 

おわりに

「凍」は下のイベントで紹介させてもらった本です。


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